仕事柄、UI 関連の本はいくつか持っているが、良書と思える本には出会えていなかった気がする。この本は、(まだ全然読んでいないけど)「良書」と言える。
- UI の要素を網羅している。しかも古典的なものだけではなく、Web デザインのような最近の流行も多く含まれている。
- 各項目に事例が書かれている。しかも、世の中にすでにある「実際の事例」が多い。
- 構成、分類がわかりやすく整理されている。全ページカラーで、図も多く使われている。
と、内容だけでなく、本としての読みやすさ、理解のしやすさも兼ね備えていて、本としてユーザインタフェースが優れている(わかりにくい UI の本もいっぱいあるからねぇ)
UI の話をするときに、共通の「言葉」が使えないと説明するのに一苦労するのだけど、これをみんなが読んでくれれば、「ここはコンボボックスで...」とか、「ナビゲートにパンくずを使って...」のような話が出来るようになるかも。UI の「デザインパターン」って感じかな。って、原題は「Patterns for Effective Interaction Design」だし。